法話紹介

目で見て味わう浄土真宗

お名号

天岸浄圓
本願寺派輔教・布教使・行信教校学監

浄土真宗のお仏壇のご本尊は、中央に阿弥陀如来のお姿を安置し、左右に二幅のお軸がかけられます。地方によって形式に相違がありますが、阿弥陀さまに向かって右側に親鸞聖人、左側に蓮如上人のお軸をおかけすることが多いようです。このお姿のお軸を「御影」とよんでいます。ところでこれとは別に、阿弥陀さまの右側に「帰命尽十方無碍光如来」、左側に「南無不可思議光如来」の十字・九字の尊号(名号)をおかけするところもあります。とくに京阪神地方に多く見られる形式のようです。
阿弥陀さまと親鸞聖人・蓮如上人の御影をおかけすることは、阿弥陀さまのみ教えをわたしたちにお伝えくださった、親鸞聖人や蓮如上人のご恩を偲ぶためにおかけしています。
これに対して、尊号のお軸をおかけするのは、中央の阿弥陀さまのおこころを文字を通して味わわさせていただくためであります。
このように仏さまを「名」をもってあらわすことは、親鸞聖人がはじめてなさったことであります。

……<中略>……

「南無阿弥陀仏」の六字の下に「蓮台」(仏さまの立たれている蓮の花の台)が描かれています。これには大変に深いおもいがこめられています。それは、阿弥陀さまとは「南無阿弥陀仏」という仏さまであられることをあらわそうとしておられるのです。

……<中略>……

阿弥陀さまとは私の身にも心にもとどいて、「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏」の念仏の声となってくださっている仏さまだと教えておられるのです。……<以下省略>

【No.656〈1994年 夏の号〉】

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