校長挨拶
仏の大悲心を学ぶ

行信教校は利井明朗、鮮妙両和上によって「学仏大悲心」の仏語を建学の精神として、約140年前に設立されました。それ以来、幾多の師弟という仏縁が結ばれつづけて現在に至っています。
利井鮮妙和上の最後の直弟として、行信教校を護られた遠藤秀善和上は、その関係を講義の折に「私はよき師に遇わせていただき、本当に幸せでした」と、講堂の和上の肖像画に向かわれて涙されたと聞いています。それと共に「学生の皆さんたちが、こうして勉強に来てくださるから、この年寄りもお聖教を学ばせていただくことができるのです」と、よろこばれたと伝えられています。このように「学仏大悲心」の精神を中心として、「学ぶ喜び」と「伝える喜び」とが織りなしてきたのが行信教校の伝統です。
あくなき自己主張と他者への責任追及、経済主義にひた走る現代社会の中で、正しく教えを身につけ「慈悲」という生き方を日々の学びの中で身につけてゆく、それが行信教校です。
行信教校 校長 天岸淨圓
名誉校長挨拶
学仏大悲心

行信教校の百余年の歴史を貫いて流れる建学の精神は、「仏の大悲心を学ぶ」という一語に尽きます。それは善導大師が仏道を歩む人をたたえて「仏の大悲心を学びて長時に退くことなきひと」といわれた言葉に依っていました。仏道を学ぶということは「大慈悲心」である仏陀の御心を学ぶことだったからです。
慈悲の「慈」とは、すべての者に愛欲と憎悪を超えたまこと平安を与えようと願う心であり、「悲」とは、すべてのものの痛みを共に痛む、痛みの共感を意味していました。阿弥陀仏とは、このような大慈大悲の心をもってすべてのものを包み、愛欲と憎しみを超えた怨親平等の浄土へと導きたまう如来でした。
ひるがえって私どもを取り巻く現実は、おおよそ如来のお心とは真反対の在り方をしています。自己中心の想念をもって、自分達に都合がいいか、邪魔になるかでことの是非、善悪を判定し、利益になるものは際限もなく取り込み、邪魔者は正義の名において抹殺しようとして、互いに憎み合い、恨みあって、果てしない抗争に明け暮れています。
こうした中で、仏の大悲心に呼び覚まされて、怨親平等の浄土こそ真実の世界であると信知し、自分だけの幸せを求めている自分の愚かさに気づかせていただき、少しでも仏意にかなった生き方を学ぼうと努めているのが行信教校なのです。
行信教校 名誉校長 梯實圓
(2014年5月7日ご往生)
沿革
1882(明治15)年4月
大阪府島上郡富田村(現 高槻市富田町)本照寺境内に、本照寺住職日野沢依を校長に、利井明朗が設立者となり創立
1886(明治19)年4月
大阪府島上郡東五百住村(現 高槻市東五百住町)常見寺境内(現在地)に新築移転
1896(明治29)年1月
利井明朗が行信教校校長に就任
利井鮮妙が勧学となる
本校の同窓生により専精舎を結成
1914(大正3)年1月
利井鮮妙の没後、門弟遠藤秀善、鈴木啓基等が宗学の指導を継承
1918(大正7)年11月
利井明朗の没後、利井興隆が行信教校校長に就任
1932(昭和7)年4月
講堂棟・会館棟を改築し落成
1937(昭和12)年3月
財団法人 行信教校を設立
1946(昭和21)年1月
利井興隆の没後、遠藤秀善が行信教校校長に就任
1949(昭和24)年4月
本願寺地方仏教学院規定により、行信仏教学院を併設し、遠藤秀善が院長に就任
1951(昭和26)年4月
遠藤秀善が行信教校校長を辞任し、利井興弘が就任
1958(昭和33)年9月
遠藤秀善の没後、利井興弘が行信仏教学院長に就任
1990(平成2)年6月
新館(講義室・図書室・食堂・浴室・事務所)を新築
1990年9月
利井興弘の没後、利井明弘が行信教校校長並びに行信仏教学院長に就任
2003(平成15)年12月
利井明弘の没後、梯實圓が行信教校校長並びに行信仏教学院長に就任
2009(平成21)年4月
梯實圓が行信教校校長並びに行信仏教学院長を辞任し、利井唯明が就任
2010(平成22)年4月
財団法人 行信教校から学校法人 行信教校へ法人格を移行
2012(平成24)年3月
講堂棟・会館棟の耐震修復工事完工
2013(平成25)年6月
講堂棟・会館棟が国の登録有形文化財に指定
2018(平成30)年7月
利井唯明が行信教校校長を辞任し、高田慈昭が就任
2018年9月
高田慈昭の没後、天岸淨圓が行信教校校長に就任
本校講師
施設

行信教校「講堂棟」「専精会館」が、2013年6月21日付で国の登録有形文化財に指定されました。








年間行事
4月
- 入学式
- 前期開始


5月
- 専精舎夏講(21日準備日、22日~26日)



6月
- 文化講演会(不定)


7月
- 学生懇親会


8月
- 夏期休暇(7月21日~9月5日)
9月
- 前期試験
10月
- 後期開始
- 学生報恩講


11月
- 聖跡参拝


12月
- 研究発表会・学術講演会(行信仏教文化研究所主催)


1月
- 冬期休暇(12月21日~1月9日)
2月
- 後期試験
3月
- 卒業式・謝恩会


年度により日程を変更する場合があります。
今年度の行事予定は、年間行事予定表をご覧ください。