教校部(2年制)

専門的に教学を学ぶ
真宗学、仏教学の基礎を学ばれた方で、お聖教をていねいに読み、教学をより深く学びたい方、また学階(得業)や布教使を目指されている方にもお勧めです。
お聖教に込められた宗祖、祖師方の深いおこころを学ぶことは、自らの生き方を学ぶことになります。
開講科目
- 本典講読
- 安心論題
- 和語聖教
- 七祖講読(浄土論)(前期/観経疏、後期/選択集)
- 三経講読
- 列祖教学
- 特殊講義(前期/聖道権実・悪人正機、後期/古今楷定・信心正因)
- 仏教学(天台・華厳・唯識・俱舎)
- 真宗教学史
- 真宗史
- 宗教哲学
- 布教伝道学
- 布教実習
- 聲明
※年度により科目を変更することがあります。今年度の開講科目は、講義概要をご覧ください。
入学資格
- 浄土真宗本願寺派の仏教学院(本校学院部、中央仏教学院および地方仏教学院)本科卒業者
- 上記と同等以上と認められた者
特典
卒業者は、本願寺派学階「得業」の予試および本試の免除、推薦がされます。
在学生の声
篠田香徳
現在教校部2年
教師教習や勤式指導所で自己紹介をするときに、行信教校から来ましたというと、皆さんから、行信教校はとても真面目な学校だ、本の虫のように聖典を読んでいる、恐ろしいところだ、と言われました。行信教校ってそんなイメージがあるようです。
もし、このページを読まれている方でそんな不安に抱かれながら、行こうかなどうしようかなと悩まれていましたら安心してください。そんなことはありませんよ。とっても居心地のいい所です。いつでも「おかえり」と迎え入れてくれます。勉強ができようが、できなかろうが全く関係ありません。とってもアットホームなところです。
どんなことを学んでいるのかはお手数ではありますが、下の在学生の声を読んでみてください。私の先輩方が分かりやすく行信教校の雰囲気を書いてくださっています。
そんな私から言えることはたった一つです。行信教校に来て良かったな。
日影晃大
現在教校部2年
行信教校がどのような学校ですかと聞かれたらお念仏の学校ですと答えます。それほどに日々お念仏をお聞かせいただいていると感じます。僕が行信教校で過ごした日々を振り返るといつでもどこでもお念仏をお聞かせいただいてきました。どこを切り取ってもお念仏の日々でした。
入学式の時に講堂でひびくお念仏に驚きました。それからも勤行や法話の時だけでなくいつでもどこでもお念仏は聞こえてきました。講義中であってもお念仏。廊下を歩いていてもお念仏。生活の中にお念仏が充満していました。
先生方や先輩方はお念仏に生きるものの姿を見せてくださいます。そのようなお念仏の日々の中でお育ていただいています。お念仏に生きるものに広がる豊かさ、そして厳しさとをこの行信教校の日々で伝えていただいていると感じています。
隂山晃淳
2018年度学院部卒業
現在教校部2年
「お念仏のひびく学舎」、その言葉の通りいつもお念仏に包まれている学校です。お念仏は儀式儀礼の中でお称えするものという感覚でいた私にとって不思議な空間でした。梯和上の「とにかくお念仏することだな。それが君達を育ててくれる」というお言葉を初めてお聞きした時はよく分かりませんでした。
しかし、先生や先輩方が嬉しそうに阿弥陀さまのお話しされているのを聞いていると、ご法義が本当に好きで大切にされていることが伝わり、私も念仏者としてそうありたいという思いになりました。
そして、阿弥陀さまのご本願に「私の命の意味と方向」を知らされ、お念仏にお育て頂いているということがなんとなく味わえてくるようになりました。
共に学ぶ仲間は様々で思うようにいかないこともあります。けれど、阿弥陀さまに願われお念仏を喜んでいる者同士、互いに少しずつ生き方に変革がもたらされていっているように感じます。「お念仏に出遇わせて頂けた」私にとって行信教校とはそんな場所です。
金安一樹
2017年度学院部卒業
教校部2年(取材当時)
「親鸞聖人はどのようなみ教えを説かれたのだろう?」「それは私にとってどんな意味があるのだろう?」という思いがきっかけで、行信教校に入学しました。入学当初は、仏教の専門用語や理論が、まるで宇宙語のように聞こえました。しかし、阿弥陀さまのみ教えをニコニコ楽しそうに話して下さる先生、基本的なことでも親身になって教えてくれる先輩方に導かれて、少しずつ浄土真宗の素晴らしさを味わっています。
行信教校では、幅広い教科を網羅的に勉強することができます。ただし、単に知識だけを習得する学校ではありません。「学仏大悲心」という校訓のもとで、阿弥陀さまのみ教えを私自身の身の上に味わい、日常の中でお念仏が聞こえてくる環境で、今仲間とともに学べることの喜びを噛みしめながら学べる学校です。