学院部(1年制)
基礎から仏教を学ぶ
浄土真宗本願寺派の僧侶にとって必要な真宗学、仏教学、勤式作法等を1年間かけて基礎から学びます。同じ教室で学びを共にする法友との出会いは一生の宝物となります。
また、初めて仏教を学ぶ方、人生への問いを仏教を通して聞きたい方、浄土真宗に関心のある方ならどなたでも学んでいただくことが出来ます。
開講科目
- 真宗要論
- 本典概論
- 安心論題
- 七祖概論(上三祖・下四祖)
- 三経概論
- 和讃要義
- 歎異抄
- 聖典講読演習
- 仏教要論
- 宗教要論
- 仏教各宗(天台/華厳・唯識/俱舎)
- 真宗史
- 日本仏教史
- 印度中国仏教史
- 布教伝道学
- 布教実習
- 勤式
※年度により科目を変更することがあります。今年度の開講科目は、講義概要をご覧ください。
入学資格
- 高等学校卒業者
- 浄土真宗本願寺派の仏教学院(中央仏教学院および地方仏教学院)予科修了者
- 上記と同等以上と認められた者
特典
得度習礼講習会・得度考査免除、教師教修出願資格試験講習会免除。
卒業生の声
林理恵子
2022年度学院部卒業
初めて行信教校の講堂に入った瞬間「こんなお念仏の学校があり続けて下さっているんだ」と大変感動した事を覚えています。行信教校の先生にご縁があり仕事をしながらお聴聞させて頂いていました。その間にもっと阿弥陀様のお心をきかせて頂きたいという気持ちになり一念発起して入学させて頂きました。
講義はもちろん充実していますが、その中で先生方がお味わいをぽろっとおっしゃって下さる所がありがたいです。その時の先生方の喜ばれている姿がなんともありがたく行信教校で学ばせて頂けて幸せだなぁと思う時です。
同期も先輩方もそれぞれが個性豊かで刺激を頂けています。お念仏をご相続下さったお会いした事のない沢山の先生や先輩方のお陰様もあり、今もなお生きた阿弥陀様のお言葉をきかせて頂いております。この伝統ある学校にご縁がありました事感謝致しまして、これからもお念仏ご相続させて頂けたら幸せな事だなぁと思わせてもらっています。
大在莉沙
2021年度学院部卒業
『学仏大悲心』この言葉は、行信教校に入学する前に、とある僧侶の先輩から教えていただいた言葉です。当時はその意味がよく分かりませんでした。しかし、講義をはじめとした学びの中で、南無阿弥陀仏の名号にこめられたおこころを聞かせていただき、お念仏を疑いなく聞きよろこぶことが「仏の大悲心を学ぶ」ことではないかと思うようになりました。
今、私は、ただ仏教書を読むのではなく、一緒に学ぶ仲間と共にお念仏を称えることによってお念仏のありがたさを肌で感じています。特に先生方の生き方や話し方には阿弥陀様のご本願に出遇わせていただいたよろこびがよく伝わってきます。そのお姿を見て、仏法を豊かな言葉で伝えられるようになることが私の目標となりました。
また、事務局の方や先輩方は分からないことや困っていることがあった時に優しく助けてくださいます。仏法を聴かせていただき、安心して学べる場所、それが行信教校です。
岩田明子
2019年度学院部卒業
私はお寺に生まれましたが、仏教を学んだ経験はなく、社会人生活を送ってきたのですが縁あって、浄土真宗を体系的に学びたいと考えるようになりました。
入学してまず分かったのは「浄土真宗の教えは、これまでの勉強法や知識の集積、分析的手法が通用する世界ではない」ということでした。これには少々戸惑いました。行信教校での学びは「阿弥陀様のおこころを聞かせていただく」ことに尽きる。そう心に沁みるようになったのは、前期の授業を終えた頃です。
また、自らの仏道を歩まれている先生・先輩方の姿を目の当たりにさせていただくことは、私にとって大きな宝となっています。同期は年齢、国籍、学歴、キャリアは様々ですが、友人の言葉を借りれば、共に阿弥陀様のお育てにあずかっている兄弟です。仏法を生き生きと伝え・聞かせていただく場所。この学校に出遇えた喜びを、じんわりと感じています。
豊田悠
2016年度学院部卒業
私は行信教校に入学する以前は会社勤めをしていて、仏教や浄土真宗についての知識がほとんど無く不安でした。しかし入学してみると学生、主婦、会社員、国籍も色々、様々な年齢や環境の方々がいて驚きました。この学校では「仏さまのもとで、共に学ばせていただきましょう」という姿勢をとても大切にしていて、人と人の間に垣根がないような、そんなあたたかい雰囲気がありました。
在学中は同級生、先輩、先生方のやさしさに支えてもらい、卒業する頃には「自分で生きている」と思っていた私が、実は「生かされている」そんな大切な命を頂いている、かけがえのない存在だったんだなぁと知らせて頂くようになっていました。仏さまと共に心豊かな人生を歩み、生かされていくことってすてきだなぁと思います。